妊娠中期の赤ちゃんの成長

16~19週(第5月)

この時期になると胎児の成長はめざましく、身長は18~27センチ、体重は250~300グラムぐらいになります。
全身にうぶ毛が生えてきて、髪の毛、爪なども生え始めます。
骨格や筋肉がしっかりできあがってくるので、羊水の中で自由に動き回るようになってきます。
心臓の活動も活発になってくるので、心音もはっきりと聞こえるでしょう。

20週~23週(第6月)

胎児の身長は28~34センチ、体重は600~700グラムぐらいになります。
髪の毛、まゆ毛、まつ毛も序所に濃くなっていきます。
骨格もはっきりしてきて、X線写真をとってみると、頭蓋骨、脊椎、肋骨、四肢の骨などが全てはっきりとわかるころです。
関節もかなり発達してきています。

24~27週(第7月)

この時期になると、身長は35~38センチ、体重は1000~1200グラムぐらいになります。
まぶたが上下に分かれ、人間らしい顔つきになってきますが、老人のような顔をしています。
頭髪は5ミリぐらいまで伸び、全身は産毛におおわれます。
また男女による外性器の差がみられるようになります。
脳が著しく発達してくるので、体の動きを自分でコントロールできるようになってきます。

妊娠中期の注意点

お腹が異常に大きくなる

胞状奇胎

本来胎盤を作るはずの絨毛(じゅうもう)組織の一部分が異常に増殖し、水泡状になり、子宮の中がいっぱいになる怖い病気です。
月数に比べると異常にお腹が大きくなります。
その形がぶどうの房のようにつながっていることから、『ぶどう子妊娠』とも言われています。
胎児はほとんどの場合、流産してしまいます。原因が不明なため、予防のしようがないようです。
胞状奇胎は妊娠初期のころに不正出血があったり、つわりがひどかったりという症状がでることもあるようですが、はっきりとした症状がないケースのほうが多いようです。
超音波断層の映像で、特有のぶどう状を見つけることができるので、最近は早期発見が可能です。
この病気は、掻爬(そうは)手術をしなければなりません。
手術後は定期診断を受け、次の妊娠は、医師の許可がでてからで、それまでは避妊しましょう。

羊水過多症

正常な妊娠の場合の羊水の量は800ミリリットル以内といわれています。
これが必要以上に多くなりお腹が大きくなるのが羊水過多症です。
羊水が多すぎると、足がむくんだり、静脈瘤がでてきやすくなります。
症状が重くなると、呼吸困難や悪心、嘔吐などの症状もあらわれます。
急性の場合は、流産や早産を誘発する危険もあるようです。
胎児はさかご、横位などの胎位異常を起こしやすくなります。
原因は、まだはっきりわかっていないようです。 多胎妊娠、胎児奇形の場合もあり、母体に糖尿病がある場合の発生率が高いといわれています。
軽症の場合は、医師の指示に従って安静にし、食事療法や薬剤による治療をしながら様子をみます。
医師が必要と認めた場合は、羊水穿刺によって羊水の排除を行うこともあるようです。

お腹が小さすぎる

お腹が異常に小さいとか、月数が進んでもお腹があまり大きくならないという場合は、妊娠周期が間違っていたり、まれに子宮外妊娠や、胎児の発育遅延や羊水過少症の場合があります。
胎児の発育遅延は、胎児自身の発育不全や異常、胎盤機能が悪い場合、重いつわりなどによる母体の栄養障害など色々な理由が考えられます。
超音波断層や尿検査などによって、早期に医師の診断を受け、場合によっては妊娠を続けるかどうかの結果をださなくてはならなくなります。

妊娠中期の主な症状

胎動を感じるようになる

胎動を初めて感じた時のことを、「腸がグルグル動くような感じ」とか、「おなかの中でガスがモゴモゴと動いた感じ」とか、「何かがピクピクッと動いた」とか表現するママが多いようです。
経産婦のほうが初産婦より2~3週間ぐらい早く、妊娠17週ごろに胎動を感じます。
初産婦は妊娠19~20週ごろからでしょう。

おなかが目立ちはじめる
子宮は、大人の頭ぐらいまで大きくなります。
外見からもかなり、おなかのふくらみが目立つようになります。おなかの大きさは個人差があります。 心配する必要はないですよ。

おりものが多い

ホルモンの関係で妊娠前より少しはおりものが増えます。
黄色味を帯びたり、においがきつくなったりした時は、次の妊婦健診を待たずに診察を受けます。

乳腺が発達して乳汁が出てくる

妊娠6カ月ごろには乳腺はかなり発達して、乳首を押すと薄い黄色みを帯びた乳汁が出ることがあります。

胃が圧迫される

大きくなった子宮は、内臓を圧迫しはじめます。
子宮が胃を圧迫すると胸がつかえたような感じになって、1回に食べられる量が減るママもいます。

仰向けに寝ると苦しい

仰向け寝が苦しいと感じたら、姿勢を変えてみて。
体の左側を下にして横向きに寝る。又はクッションなどはさんで寝ると楽でになります。

めまい

妊娠中は、急に立ち上がったり、長い間たっているとめまいがしたり、脳貧血を起こして気が遠くなったりすることがよくあるものです。
これは、妊娠により血液の流れを調節している血管運動神経のはたらきが鈍るために起こるようです。
めまいを感じたら、その場に静かに座り込み、体を前に曲げ、頭をなるべく低くするようにしてしばらくそのままの姿勢でいます。
その際、腹部を圧迫しないようにしてください。
気が遠くなってくる場合は横になりましょう。
予防は長い間たっていたり、疲れたりしないようにしましょう。

妊娠の兆候

妊娠が確実な兆候

妊娠が確実な兆候です。

超音波診断

超音波診断により胎児や胎嚢(たいのう)を確認できます
【現れる時期】:受精後早ければ4~6週
【妊娠以外の原因】:なし

胎児心音

胎児の心音を確認できます
【現れる時期】:妊娠10~20週
【妊娠以外の原因】:なし

妊娠の可能性が高い兆候

妊娠の可能性が高い兆候です。ほとんどが医師の診断により妊娠とわかる兆候です。

膣(ちつ)や子宮頸管(しきゅうけいかん)の色が青紫に変化

子宮頚管は子宮の下部にあって膣とのつながっている部分で、医師に診断してもらうと確認できる兆候です。
【現れる時期】:妊娠初期
【妊娠以外の原因】:月経前

子宮頸管(しきゅうけいかん)や子宮の軟化

子宮体部は妊娠初期より軟化します。
【現れる時期】:妊娠6週ごろ
【妊娠以外の原因】:月経の遅れ

子宮やお腹の変化

受精後8~12週ぐらいから子宮やお腹が大きくなってきます。
【現れる時期】:受精後8~12週
【妊娠以外の原因】:子宮筋腫など

胎動

下腹部内で動きが感じられるようになってきます。
【現れる時期】:妊娠16~22週
【妊娠以外の原因】:腸の収縮など

妊娠の可能性が低い兆候

妊娠初期の微候がたくさん現れても、妊娠していないこともあります。逆に2、3個なのに妊娠していることもあります。あくまでも妊娠の手がかりですので、医師の診断を受けることをお勧めします。

無月経

月経が3ヶ月以上ない状態
【現れる時期】:受精後
【妊娠以外の原因】:疲労、ストレス、妊娠に対する恐れ、ホルモンバランスの崩れなど

つわり

吐き気、実際に嘔吐する場合も
【現れる時期】:受精後2~8週間
【妊娠以外の原因】:食中毒、ストレスなど

乳房の変化

乳房が張る、ちくちくする。乳輪が黒ずむなど
【現れる時期】:妊娠初期
【妊娠以外の原因】:ホルモンバランスの崩れなど

お腹がすく

妊娠初期の兆候として食欲旺盛になることも
【現れる時期】:妊娠初期
【妊娠以外の原因】:ストレス、月経前など

妊娠初期の体の変化

0~3週(第1月)

この時期は、ほとんど変化のない時期です。
2、3週目頃に基礎体温が下がらず、敏感な人では熱っぽさやダルさなどを感じる人もいるようです。

4週~7週(第2月)

予定日より月経が遅れ、妊娠かな?と気がつく時期です。
基礎体温をつけている人は、高温が続いているので妊娠とわかりますし、そうでなくても気分が悪かったりダルさを覚えはじめます。
なかにはつわりの症状が出てくる人もいるようです。
体内では、少しづつ胎児の体が作られていきます。
この時期は大切なときなので、体を冷やしたり無理なことをしないように 注意することが大切です。

8~11週(第3月)

この時期になると妊娠に気づく人も多くなります。個人差はありますが、まだお腹のふくらみはほとんどありません。
しかし、子宮の中の胎児のようすは、頭、胴体、手足がはっきりわかるようになります。
この月の終わり頃には胎児の心音を聞くこともでき、感動を感じる人も多いでしょう。
子宮は握りこぶし大くらいになっているので、膀胱や直腸を圧縮し、尿の回数が増えたり、便秘がちになったり下痢気味になることもあるようです。
個人差はありますが、つわりの症状がでる時期になります。

12~15週(第4月)

この時期になると、子宮は新生児の頭ぐらいの大きさになるので、下腹部のふくらみが少しわかるようになります。
つわりがひどかった人も少しづつ治ってくる時期で、高かった基礎体温も降下し始め、低温になるのでだるさもなくなってくるでしょう。
食欲が出てきたら、十分に栄養をとるように心がけてください。

妊娠初期の赤ちゃんの成長

0~3週(第1月)

0.5~1センチくらいの小さな卵

4週~7週(第2月)

身長は2.5センチ、体重は4グラムくらいになります。
体の色々な器官が作られ始め、7週の終わりには二頭身ぐらいになり、脳も作られ始めます。

8~11週(第3月)

この時期になると、頭、胴体、手足が分かれて判明し、三頭身ぐらいになります。
身長は7.5~9センチ、体重は20グラムぐらいになります。

12~15週(第4月)

この頃から成長が一段と早くなっていきます。
この時期の終わりには身長16~18センチ、体重は120グラムとだいぶ大きくなってきます。
骨や筋肉も発達して人間らしい体になってきており、手足も少し動かすようになります。
内臓もほぼ完成の時期になってきます。

妊娠初期は注意が必要

妊娠初期の出血

子宮からの出血にはいろいろあります。月経時以上の出血もあれば、ほんの少しだったり、色のついたおりもの程度であったり。たとえ少量でも軽く考えずにすぐ意志に診てもらいましょう。

出血の原因はさまざまですが、やはり一番心配されるのは流産です。
出血があったらすぐ安静にしていることが大切です。
慌てて動きまわらず、家族や近くにいる人に協力してもらいましょう。
もし、夜中や休日で産婦人科に連絡がとれない場合は、休日・夜間診療センターなどに行くか、救急車を依頼する必要も出てくるでしょう。

ただし、出血があったからといってもすべてが流産してしまったり、重大な病気であるとは限りません。
流産でなくても不正出血のある場合もあるし、流産の兆候であってもその後の安静と治療で、無事健康な赤ちゃんを産むことも少なくないようです。流産が始まろうとしている切迫流産のときは少量の出血や下腹痛があります。
さらに進んで流産が開始してしまうと出血は多く、痛みも強くなってきます。
繋留(けいりゅう)流産は子宮内で胎児が死亡してしまった場合ですが、少量の黒っぽい出血がでることがあるようです。

子宮外妊娠

妊娠初期に起こる異常妊娠のひとつです。
この場合は出血よりも下腹部の激痛が大きな症状です。
これは、受精卵が子宮内の正しい位置ではなく、卵管などの別の位置に着床するために起こるようです。
例えば、卵管に着床すると狭く小さい場所のため、胎児が成長して大きくなると、卵管が破裂することになります。
手遅れにならないように緊急に医師の診察を受けるようにしましょう。

その他注意事項

お酒

アルコールは、胎盤を通じて胎児に吸収されます。
妊娠初期は胎児の器官が作られている時ですので、お酒は飲まないように心がけましょう。

たばこ

妊婦の喫煙は、流産、早産をひき起こしたり、生まれた赤ちゃんが低体重児であったりする率が多いと報告されているようです。また本人が吸わなくても周りの人の喫煙により間接喫煙となり、害があることが知られています。
家族にはこのことを話し、理解してもらうようにしましょう。

車の運転

いつも車を運転していて慣れている人であれば、大丈夫だといわれています。
しかし、途中で気分が悪くなることもあるので、そのような時はやめましょう。
車の運転に関しては必要以上の運転はやめておいたほうがいいかもしれませんよ。

スポーツ

スポーツに関しては、やり慣れていても激しいスポートはやめましょう。
流産の危険のない人は軽い散歩や疲れない程度の体操などが良いと思いますよ。

妊娠初期の主な症状

生理が遅れる

生理の周期は人によってそれぞれで平均は28日であり、お腹の中で妊娠しなかった場合、黄体ホルモンの分泌が低下し、 子宮内膜が剥がれ落ち、血液と共に体外へ排出されます。
これが月経です。妊娠が成立した場合、この月経(生理)は起こりませんが、生理と似た着床出血がおきる方もいます。

便秘気味になる

妊娠したら便秘気味になることはよくあります。
これは黄体ホルモンのために、腸管の活動が鈍くなるためといわれています。
下痢や浣腸などは自分の判断で使用せず、どうしても必要な場合は医師に相談しましょう。
それよりも食生活を見直してください。
野菜や海藻類を多く食べ、水分や牛乳などを多くとりましょう。

基礎体温が高温期のままである

基礎体温が低温から高温に移行して、高温が3日以上続くと排卵があったとわかります。
そのまま高温が14日以上続いた時は、妊娠かも・・・。

つわり(気持ちが悪い)

早い人では妊娠4週ごろ、普通は妊娠5〜6週ごろからつわりが始まります。
おなかがすくと吐き気を感じたり、吐いたりします。
朝起きて一番空腹の時に吐き気を感じるのがこの時期のママの特徴です。

下痢気味になる

お腹を冷やしたり、不消化のものを食べたり、ストレスがあると下痢を起こすことがあります。
ひどい下痢は流産の引き金にもなるので、医師に相談しましょう。

頭痛

つわりのことに頭痛になる人は少なくないようです。
頭痛止めなどを安易に飲まないように注意しましょう。
つわりが治まることには頭痛もなくなってくるはずですよ。

めまい

低血圧になっていると、立ち上がったときやお風呂上りにに目の前が暗くなったり、めまいを感じることがあった場合は、 姿勢を低くすることで、たいてい治まります。

血液検査で貧血があるといわれた人は、医師の治療を受けたり、食事に気をつけるようにしましょう。

会陰切開(えいんせっかい)

会陰とは肛門と膣の間やその周りの筋肉のことをいい、妊娠中はホルモンのバランスで会陰が伸びやすくなっています。
出産時は赤ちゃんの頭がこの部分をゆっくりと広げて出てきます。
ところが出口の伸びが悪く、裂けてしまいそうな時や、赤ちゃんの頭がつっかえてしまい、心音が落ちてきた場合には、会陰にはさみを入れて赤ちゃんをでやすくしてあげます。
会陰切開は痛そうと思いますが、会陰切開を経験したママたちの多くは陣痛の痛みが強いため、会陰を切られたことに気づかないことが多いみたいですよ。
会陰切開をした後は、糸で縫います。縫う糸は溶ける糸と溶けない糸があり、溶ける糸は4~5でとけるものから2週間ぐらいで溶けるものなど、太さによってい異なります。
溶けない糸の場合は、出産後4~5日してから糸を抜いていきます。

おしるし

少量の血が混じったおりもののことをおしるしといいます。
お産が近くなると、子宮口が開きはじめたり、子宮が収縮して卵膜が子宮から少しはがれはじめたりして、出血することがあります。
このおしるしがあると、数日以内に陣痛が始まることが多く、お産が始まる合図のひとつに挙げられています。