妊娠中期(16~27週)

妊娠中期の体の変化

16~19週(第5月)

この時期になると子宮は、幼児の頭大、子宮低の高さは15~18センチくらいになります。
つわりも終わり、食欲が出てきて体重が増え始めます。
皮下脂肪がつき始め、体の線がふっくらとし、乳房も大きくなります。
食後の胃のもたれや、腰や背中が痛むこともあるようです。
また、栄養が胎児に吸収されやすくなるので、貧血に注意してください。

20週~23週(第6月)

子宮低の高さは18~21センチになってきます。
体重も妊娠前と比べると5、6キロ増えてきます。
そのため下半身が疲れやすくなったり、腰や背中が痛むことも多くなります。
またむくみやしびれなども起こりやすくなるようです。
この時期になるとはっきり胎動を感じるようになりまるよ。

24~27週(第7月)

子宮低の高さは21~24センチ。お腹の下腹部だけでなく、全体にさらに大きく目立つようになります。
大きくなった子宮が、下半身の静脈を圧迫するので、足や外陰部に静脈瘤(じょうみゃくりゅう)がでやすくなります。
また、骨盤の奥のほうが圧迫されることにより、痔になったり、便秘がちになったりする人もいるようです。

妊娠中期の赤ちゃんの成長

16~19週(第5月)

この時期になると胎児の成長はめざましく、身長は18~27センチ、体重は250~300グラムぐらいになります。
全身にうぶ毛が生えてきて、髪の毛、爪なども生え始めます。
骨格や筋肉がしっかりできあがってくるので、羊水の中で自由に動き回るようになってきます。
心臓の活動も活発になってくるので、心音もはっきりと聞こえるでしょう。

20週~23週(第6月)

胎児の身長は28~34センチ、体重は600~700グラムぐらいになります。
髪の毛、まゆ毛、まつ毛も序所に濃くなっていきます。
骨格もはっきりしてきて、X線写真をとってみると、頭蓋骨、脊椎、肋骨、四肢の骨などが全てはっきりとわかるころです。
関節もかなり発達してきています。

24~27週(第7月)

この時期になると、身長は35~38センチ、体重は1000~1200グラムぐらいになります。
まぶたが上下に分かれ、人間らしい顔つきになってきますが、老人のような顔をしています。
頭髪は5ミリぐらいまで伸び、全身は産毛におおわれます。
また男女による外性器の差がみられるようになります。
脳が著しく発達してくるので、体の動きを自分でコントロールできるようになってきます。

妊娠中期の注意点

お腹が異常に大きくなる

胞状奇胎

本来胎盤を作るはずの絨毛(じゅうもう)組織の一部分が異常に増殖し、水泡状になり、子宮の中がいっぱいになる怖い病気です。
月数に比べると異常にお腹が大きくなります。
その形がぶどうの房のようにつながっていることから、『ぶどう子妊娠』とも言われています。
胎児はほとんどの場合、流産してしまいます。原因が不明なため、予防のしようがないようです。
胞状奇胎は妊娠初期のころに不正出血があったり、つわりがひどかったりという症状がでることもあるようですが、はっきりとした症状がないケースのほうが多いようです。
超音波断層の映像で、特有のぶどう状を見つけることができるので、最近は早期発見が可能です。
この病気は、掻爬(そうは)手術をしなければなりません。
手術後は定期診断を受け、次の妊娠は、医師の許可がでてからで、それまでは避妊しましょう。

羊水過多症

正常な妊娠の場合の羊水の量は800ミリリットル以内といわれています。
これが必要以上に多くなりお腹が大きくなるのが羊水過多症です。
羊水が多すぎると、足がむくんだり、静脈瘤がでてきやすくなります。
症状が重くなると、呼吸困難や悪心、嘔吐などの症状もあらわれます。
急性の場合は、流産や早産を誘発する危険もあるようです。
胎児はさかご、横位などの胎位異常を起こしやすくなります。
原因は、まだはっきりわかっていないようです。 多胎妊娠、胎児奇形の場合もあり、母体に糖尿病がある場合の発生率が高いといわれています。
軽症の場合は、医師の指示に従って安静にし、食事療法や薬剤による治療をしながら様子をみます。
医師が必要と認めた場合は、羊水穿刺によって羊水の排除を行うこともあるようです。

お腹が小さすぎる

お腹が異常に小さいとか、月数が進んでもお腹があまり大きくならないという場合は、妊娠周期が間違っていたり、まれに子宮外妊娠や、胎児の発育遅延や羊水過少症の場合があります。
胎児の発育遅延は、胎児自身の発育不全や異常、胎盤機能が悪い場合、重いつわりなどによる母体の栄養障害など色々な理由が考えられます。
超音波断層や尿検査などによって、早期に医師の診断を受け、場合によっては妊娠を続けるかどうかの結果をださなくてはならなくなります。

妊娠中期の主な症状

胎動を感じるようになる

胎動を初めて感じた時のことを、「腸がグルグル動くような感じ」とか、「おなかの中でガスがモゴモゴと動いた感じ」とか、「何かがピクピクッと動いた」とか表現するママが多いようです。
経産婦のほうが初産婦より2~3週間ぐらい早く、妊娠17週ごろに胎動を感じます。
初産婦は妊娠19~20週ごろからでしょう。

おなかが目立ちはじめる
子宮は、大人の頭ぐらいまで大きくなります。
外見からもかなり、おなかのふくらみが目立つようになります。おなかの大きさは個人差があります。 心配する必要はないですよ。

おりものが多い

ホルモンの関係で妊娠前より少しはおりものが増えます。
黄色味を帯びたり、においがきつくなったりした時は、次の妊婦健診を待たずに診察を受けます。

乳腺が発達して乳汁が出てくる

妊娠6カ月ごろには乳腺はかなり発達して、乳首を押すと薄い黄色みを帯びた乳汁が出ることがあります。

胃が圧迫される

大きくなった子宮は、内臓を圧迫しはじめます。
子宮が胃を圧迫すると胸がつかえたような感じになって、1回に食べられる量が減るママもいます。

仰向けに寝ると苦しい

仰向け寝が苦しいと感じたら、姿勢を変えてみて。
体の左側を下にして横向きに寝る。又はクッションなどはさんで寝ると楽でになります。

めまい

妊娠中は、急に立ち上がったり、長い間たっているとめまいがしたり、脳貧血を起こして気が遠くなったりすることがよくあるものです。
これは、妊娠により血液の流れを調節している血管運動神経のはたらきが鈍るために起こるようです。
めまいを感じたら、その場に静かに座り込み、体を前に曲げ、頭をなるべく低くするようにしてしばらくそのままの姿勢でいます。
その際、腹部を圧迫しないようにしてください。
気が遠くなってくる場合は横になりましょう。
予防は長い間たっていたり、疲れたりしないようにしましょう。