妊娠中期の注意点

お腹が異常に大きくなる

胞状奇胎

本来胎盤を作るはずの絨毛(じゅうもう)組織の一部分が異常に増殖し、水泡状になり、子宮の中がいっぱいになる怖い病気です。
月数に比べると異常にお腹が大きくなります。
その形がぶどうの房のようにつながっていることから、『ぶどう子妊娠』とも言われています。
胎児はほとんどの場合、流産してしまいます。原因が不明なため、予防のしようがないようです。
胞状奇胎は妊娠初期のころに不正出血があったり、つわりがひどかったりという症状がでることもあるようですが、はっきりとした症状がないケースのほうが多いようです。
超音波断層の映像で、特有のぶどう状を見つけることができるので、最近は早期発見が可能です。
この病気は、掻爬(そうは)手術をしなければなりません。
手術後は定期診断を受け、次の妊娠は、医師の許可がでてからで、それまでは避妊しましょう。

羊水過多症

正常な妊娠の場合の羊水の量は800ミリリットル以内といわれています。
これが必要以上に多くなりお腹が大きくなるのが羊水過多症です。
羊水が多すぎると、足がむくんだり、静脈瘤がでてきやすくなります。
症状が重くなると、呼吸困難や悪心、嘔吐などの症状もあらわれます。
急性の場合は、流産や早産を誘発する危険もあるようです。
胎児はさかご、横位などの胎位異常を起こしやすくなります。
原因は、まだはっきりわかっていないようです。 多胎妊娠、胎児奇形の場合もあり、母体に糖尿病がある場合の発生率が高いといわれています。
軽症の場合は、医師の指示に従って安静にし、食事療法や薬剤による治療をしながら様子をみます。
医師が必要と認めた場合は、羊水穿刺によって羊水の排除を行うこともあるようです。

お腹が小さすぎる

お腹が異常に小さいとか、月数が進んでもお腹があまり大きくならないという場合は、妊娠周期が間違っていたり、まれに子宮外妊娠や、胎児の発育遅延や羊水過少症の場合があります。
胎児の発育遅延は、胎児自身の発育不全や異常、胎盤機能が悪い場合、重いつわりなどによる母体の栄養障害など色々な理由が考えられます。
超音波断層や尿検査などによって、早期に医師の診断を受け、場合によっては妊娠を続けるかどうかの結果をださなくてはならなくなります。