妊娠

妊娠後期の注意点

お腹に痛みを感じる

周期的な下腹部の痛み

周期的に下腹部が痛くなったら早産の疑いがあります。
早産とは妊娠予定日より早く出産をすることをいいます。
早産は、赤ちゃんが早く生まれすぎるだけで出産であることには変わりがないので、正常の出産と同じような兆候があらわれます。
お腹が周期的に痛む、出血をみる、破水する、などの症状があらわれたりします。

強い痛みを感じる

強い痛みは胎盤早期はく離の危険性があります。
急に下腹部が痛くなり、冷や汗が出て顔面蒼白になった場合は、胎盤早期はく離の疑いがあります。
ひどい場合はショック状態になり、出血を伴う場合もあります。
正常のお産は、まず赤ちゃんが生まれ、しばらくしてから胎盤がでてきます。
ところが、まれに赤ちゃんより先に、胎盤がはがれ出てしまうことがあります。これが胎盤早期はく離です。
胎盤がはがれてしまうと、胎内にいる赤ちゃんには酸素が供給されなくなり、死亡してしまいます。
母体にとっても大変危険な状態です。
たいていの場合は帝王切開をして赤ちゃんや胎盤を取り出しますが、子宮の収縮が悪ければ、子宮を摘出しなければならないこともあるようです。

けいれんが起きたとき

重症の妊娠中毒が原因です。意識がなくなり、全身がけいれんします。
一度で治まり、そのまま落ち着く軽症のケースもありますし、何度もけいれんを繰り返し、昏睡(こんすい)状態に陥る重症の場合もあります。
重症の場合は、すぐに救急車で病院に運び、処置を受けましょう。
軽症の場合も、すぐに医師に連絡し、診察、または入院などについて指示に従いましょう。

妊娠後期の主な症状

むくみやすくなる

足の下にクッションを置いて足を高くした姿勢で寝ます。
また、体の左側を下にして横向きに寝ると、子宮が下大静脈を圧迫するのを防いで、
下半身から心臓へ戻る血液の流れがよくなり、むくみがとれやすくなります。

おなかが張る

痛みがなくて少しおなかが固くなることをいいます。
妊娠後期では1日に何度か、とくに夕方になるとおなかが張ることがよくあります。張ったときは、休むようにしてください。

動悸、息切れなど

心臓を圧迫するようになります。
このため、胃がもたれたり、動悸や息切れなどの症状が強くなります。
1日の食事量を6回ぐらいに分けて食べる「小分け食い」にするのがコツです。

腰痛、足がつる

おなかが大きくなると、体を動かすのがおっくうになりますが、適度な運動は、血行をよくして腰痛解消にも役立ちますし、太りすぎや妊娠中毒症の予防にもつながります。積極的に体を動かすようにしましょう。

おなかが張る

痛みがなくて少しおなかが固くなることをいいます。
妊娠後期では1日に何度か、とくに夕方になるとおなかが張ることがよくあります。
張ったときは、休むようにしてください。

胃が圧迫される

大きくなった子宮は、内臓を圧迫しはじめます。
子宮が胃を圧迫すると胸がつかえたような感じになって、1回に食べられる量が減るママもいます。

尿が近くなったり、尿もれ

子宮が膀胱(ぼうこう)を圧迫して容量が少なくなり、尿が近くなります。
残尿感といって、排尿後に尿が残っているような感じも出てきます。
尿意を我慢すると膀胱炎などの原因になりますから、トイレは我慢しないようにしましょう。

もうすぐ妊婦生活が終わります。早い感じもするし、長かった感じもするし、
お腹に入っててくれる時期とお別れするのも少し寂しくなりますね。
あと少しで赤ちゃんがやってきますよ。

妊娠10ヶ月の症状

胃のつかえがとれて食欲が増す

妊娠36週になると胃のあたりのつかえがとれてスッキリする分、食欲が出て1回に食べられる量が増えます。
今までのトータル体重増加はどのくらいでしょう。
多くても10kgが限度! それ以上増えると、赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になる心配もあります。
食事を抜いたりの無理なダイエットはいけませんが、1日の食事量を6回程度に小分け食いすることで、食欲を上手にコントロールしましょう。

精神的な不安

精神的な不安感がつのるママも……。
安産できるだろうか、赤ちゃんは元気に生まれるだろうか、育児をきちんとできるだろうかなど、この時期、いろいろに不安を感じる人もいるでしょう。
好きな音楽、ショッピング、後期母親教室への参加など、自分なりに気持ちが安らぐことを見つけてください。

お産準備の兆候

赤ちゃんが下に下がるため、足の付け根が押されるような感じが強くなります。
尿が近くなって、夜中に何度かトイレに起きるようになったり、1日に何度か、おなかが張るようになります。とくに夕方になると強く張ることでしょう。
子宮口が柔らかくなり少し開いてきます。

出産直前の注意

  • おしるし 少量の出血に気がつくことがあります。出産まじかです。
  • 破水 すぐ病院に連絡し、受診しましょう。
  • 痛み 則的な陣痛(子宮収縮)が来たら病院に電話をし、医師の指示に従いましょう。
  • 出血 夜中でも病院に連絡をして、すぐに診察を受けるようにしましょう。

妊娠中期の体の変化

16~19週(第5月)

この時期になると子宮は、幼児の頭大、子宮低の高さは15~18センチくらいになります。
つわりも終わり、食欲が出てきて体重が増え始めます。
皮下脂肪がつき始め、体の線がふっくらとし、乳房も大きくなります。
食後の胃のもたれや、腰や背中が痛むこともあるようです。
また、栄養が胎児に吸収されやすくなるので、貧血に注意してください。

20週~23週(第6月)

子宮低の高さは18~21センチになってきます。
体重も妊娠前と比べると5、6キロ増えてきます。
そのため下半身が疲れやすくなったり、腰や背中が痛むことも多くなります。
またむくみやしびれなども起こりやすくなるようです。
この時期になるとはっきり胎動を感じるようになりまるよ。

24~27週(第7月)

子宮低の高さは21~24センチ。お腹の下腹部だけでなく、全体にさらに大きく目立つようになります。
大きくなった子宮が、下半身の静脈を圧迫するので、足や外陰部に静脈瘤(じょうみゃくりゅう)がでやすくなります。
また、骨盤の奥のほうが圧迫されることにより、痔になったり、便秘がちになったりする人もいるようです。

妊娠中期の赤ちゃんの成長

16~19週(第5月)

この時期になると胎児の成長はめざましく、身長は18~27センチ、体重は250~300グラムぐらいになります。
全身にうぶ毛が生えてきて、髪の毛、爪なども生え始めます。
骨格や筋肉がしっかりできあがってくるので、羊水の中で自由に動き回るようになってきます。
心臓の活動も活発になってくるので、心音もはっきりと聞こえるでしょう。

20週~23週(第6月)

胎児の身長は28~34センチ、体重は600~700グラムぐらいになります。
髪の毛、まゆ毛、まつ毛も序所に濃くなっていきます。
骨格もはっきりしてきて、X線写真をとってみると、頭蓋骨、脊椎、肋骨、四肢の骨などが全てはっきりとわかるころです。
関節もかなり発達してきています。

24~27週(第7月)

この時期になると、身長は35~38センチ、体重は1000~1200グラムぐらいになります。
まぶたが上下に分かれ、人間らしい顔つきになってきますが、老人のような顔をしています。
頭髪は5ミリぐらいまで伸び、全身は産毛におおわれます。
また男女による外性器の差がみられるようになります。
脳が著しく発達してくるので、体の動きを自分でコントロールできるようになってきます。

妊娠中期の注意点

お腹が異常に大きくなる

胞状奇胎

本来胎盤を作るはずの絨毛(じゅうもう)組織の一部分が異常に増殖し、水泡状になり、子宮の中がいっぱいになる怖い病気です。
月数に比べると異常にお腹が大きくなります。
その形がぶどうの房のようにつながっていることから、『ぶどう子妊娠』とも言われています。
胎児はほとんどの場合、流産してしまいます。原因が不明なため、予防のしようがないようです。
胞状奇胎は妊娠初期のころに不正出血があったり、つわりがひどかったりという症状がでることもあるようですが、はっきりとした症状がないケースのほうが多いようです。
超音波断層の映像で、特有のぶどう状を見つけることができるので、最近は早期発見が可能です。
この病気は、掻爬(そうは)手術をしなければなりません。
手術後は定期診断を受け、次の妊娠は、医師の許可がでてからで、それまでは避妊しましょう。

羊水過多症

正常な妊娠の場合の羊水の量は800ミリリットル以内といわれています。
これが必要以上に多くなりお腹が大きくなるのが羊水過多症です。
羊水が多すぎると、足がむくんだり、静脈瘤がでてきやすくなります。
症状が重くなると、呼吸困難や悪心、嘔吐などの症状もあらわれます。
急性の場合は、流産や早産を誘発する危険もあるようです。
胎児はさかご、横位などの胎位異常を起こしやすくなります。
原因は、まだはっきりわかっていないようです。 多胎妊娠、胎児奇形の場合もあり、母体に糖尿病がある場合の発生率が高いといわれています。
軽症の場合は、医師の指示に従って安静にし、食事療法や薬剤による治療をしながら様子をみます。
医師が必要と認めた場合は、羊水穿刺によって羊水の排除を行うこともあるようです。

お腹が小さすぎる

お腹が異常に小さいとか、月数が進んでもお腹があまり大きくならないという場合は、妊娠周期が間違っていたり、まれに子宮外妊娠や、胎児の発育遅延や羊水過少症の場合があります。
胎児の発育遅延は、胎児自身の発育不全や異常、胎盤機能が悪い場合、重いつわりなどによる母体の栄養障害など色々な理由が考えられます。
超音波断層や尿検査などによって、早期に医師の診断を受け、場合によっては妊娠を続けるかどうかの結果をださなくてはならなくなります。

妊娠中期の主な症状

胎動を感じるようになる

胎動を初めて感じた時のことを、「腸がグルグル動くような感じ」とか、「おなかの中でガスがモゴモゴと動いた感じ」とか、「何かがピクピクッと動いた」とか表現するママが多いようです。
経産婦のほうが初産婦より2~3週間ぐらい早く、妊娠17週ごろに胎動を感じます。
初産婦は妊娠19~20週ごろからでしょう。

おなかが目立ちはじめる
子宮は、大人の頭ぐらいまで大きくなります。
外見からもかなり、おなかのふくらみが目立つようになります。おなかの大きさは個人差があります。 心配する必要はないですよ。

おりものが多い

ホルモンの関係で妊娠前より少しはおりものが増えます。
黄色味を帯びたり、においがきつくなったりした時は、次の妊婦健診を待たずに診察を受けます。

乳腺が発達して乳汁が出てくる

妊娠6カ月ごろには乳腺はかなり発達して、乳首を押すと薄い黄色みを帯びた乳汁が出ることがあります。

胃が圧迫される

大きくなった子宮は、内臓を圧迫しはじめます。
子宮が胃を圧迫すると胸がつかえたような感じになって、1回に食べられる量が減るママもいます。

仰向けに寝ると苦しい

仰向け寝が苦しいと感じたら、姿勢を変えてみて。
体の左側を下にして横向きに寝る。又はクッションなどはさんで寝ると楽でになります。

めまい

妊娠中は、急に立ち上がったり、長い間たっているとめまいがしたり、脳貧血を起こして気が遠くなったりすることがよくあるものです。
これは、妊娠により血液の流れを調節している血管運動神経のはたらきが鈍るために起こるようです。
めまいを感じたら、その場に静かに座り込み、体を前に曲げ、頭をなるべく低くするようにしてしばらくそのままの姿勢でいます。
その際、腹部を圧迫しないようにしてください。
気が遠くなってくる場合は横になりましょう。
予防は長い間たっていたり、疲れたりしないようにしましょう。

妊娠の兆候

妊娠が確実な兆候

妊娠が確実な兆候です。

超音波診断

超音波診断により胎児や胎嚢(たいのう)を確認できます
【現れる時期】:受精後早ければ4~6週
【妊娠以外の原因】:なし

胎児心音

胎児の心音を確認できます
【現れる時期】:妊娠10~20週
【妊娠以外の原因】:なし

妊娠の可能性が高い兆候

妊娠の可能性が高い兆候です。ほとんどが医師の診断により妊娠とわかる兆候です。

膣(ちつ)や子宮頸管(しきゅうけいかん)の色が青紫に変化

子宮頚管は子宮の下部にあって膣とのつながっている部分で、医師に診断してもらうと確認できる兆候です。
【現れる時期】:妊娠初期
【妊娠以外の原因】:月経前

子宮頸管(しきゅうけいかん)や子宮の軟化

子宮体部は妊娠初期より軟化します。
【現れる時期】:妊娠6週ごろ
【妊娠以外の原因】:月経の遅れ

子宮やお腹の変化

受精後8~12週ぐらいから子宮やお腹が大きくなってきます。
【現れる時期】:受精後8~12週
【妊娠以外の原因】:子宮筋腫など

胎動

下腹部内で動きが感じられるようになってきます。
【現れる時期】:妊娠16~22週
【妊娠以外の原因】:腸の収縮など

妊娠の可能性が低い兆候

妊娠初期の微候がたくさん現れても、妊娠していないこともあります。逆に2、3個なのに妊娠していることもあります。あくまでも妊娠の手がかりですので、医師の診断を受けることをお勧めします。

無月経

月経が3ヶ月以上ない状態
【現れる時期】:受精後
【妊娠以外の原因】:疲労、ストレス、妊娠に対する恐れ、ホルモンバランスの崩れなど

つわり

吐き気、実際に嘔吐する場合も
【現れる時期】:受精後2~8週間
【妊娠以外の原因】:食中毒、ストレスなど

乳房の変化

乳房が張る、ちくちくする。乳輪が黒ずむなど
【現れる時期】:妊娠初期
【妊娠以外の原因】:ホルモンバランスの崩れなど

お腹がすく

妊娠初期の兆候として食欲旺盛になることも
【現れる時期】:妊娠初期
【妊娠以外の原因】:ストレス、月経前など

妊娠初期の体の変化

0~3週(第1月)

この時期は、ほとんど変化のない時期です。
2、3週目頃に基礎体温が下がらず、敏感な人では熱っぽさやダルさなどを感じる人もいるようです。

4週~7週(第2月)

予定日より月経が遅れ、妊娠かな?と気がつく時期です。
基礎体温をつけている人は、高温が続いているので妊娠とわかりますし、そうでなくても気分が悪かったりダルさを覚えはじめます。
なかにはつわりの症状が出てくる人もいるようです。
体内では、少しづつ胎児の体が作られていきます。
この時期は大切なときなので、体を冷やしたり無理なことをしないように 注意することが大切です。

8~11週(第3月)

この時期になると妊娠に気づく人も多くなります。個人差はありますが、まだお腹のふくらみはほとんどありません。
しかし、子宮の中の胎児のようすは、頭、胴体、手足がはっきりわかるようになります。
この月の終わり頃には胎児の心音を聞くこともでき、感動を感じる人も多いでしょう。
子宮は握りこぶし大くらいになっているので、膀胱や直腸を圧縮し、尿の回数が増えたり、便秘がちになったり下痢気味になることもあるようです。
個人差はありますが、つわりの症状がでる時期になります。

12~15週(第4月)

この時期になると、子宮は新生児の頭ぐらいの大きさになるので、下腹部のふくらみが少しわかるようになります。
つわりがひどかった人も少しづつ治ってくる時期で、高かった基礎体温も降下し始め、低温になるのでだるさもなくなってくるでしょう。
食欲が出てきたら、十分に栄養をとるように心がけてください。

妊娠初期の赤ちゃんの成長

0~3週(第1月)

0.5~1センチくらいの小さな卵

4週~7週(第2月)

身長は2.5センチ、体重は4グラムくらいになります。
体の色々な器官が作られ始め、7週の終わりには二頭身ぐらいになり、脳も作られ始めます。

8~11週(第3月)

この時期になると、頭、胴体、手足が分かれて判明し、三頭身ぐらいになります。
身長は7.5~9センチ、体重は20グラムぐらいになります。

12~15週(第4月)

この頃から成長が一段と早くなっていきます。
この時期の終わりには身長16~18センチ、体重は120グラムとだいぶ大きくなってきます。
骨や筋肉も発達して人間らしい体になってきており、手足も少し動かすようになります。
内臓もほぼ完成の時期になってきます。