妊娠初期の出血

子宮からの出血にはいろいろあります。月経時以上の出血もあれば、ほんの少しだったり、色のついたおりもの程度であったり。たとえ少量でも軽く考えずにすぐ意志に診てもらいましょう。

出血の原因はさまざまですが、やはり一番心配されるのは流産です。
出血があったらすぐ安静にしていることが大切です。
慌てて動きまわらず、家族や近くにいる人に協力してもらいましょう。
もし、夜中や休日で産婦人科に連絡がとれない場合は、休日・夜間診療センターなどに行くか、救急車を依頼する必要も出てくるでしょう。

ただし、出血があったからといってもすべてが流産してしまったり、重大な病気であるとは限りません。
流産でなくても不正出血のある場合もあるし、流産の兆候であってもその後の安静と治療で、無事健康な赤ちゃんを産むことも少なくないようです。流産が始まろうとしている切迫流産のときは少量の出血や下腹痛があります。
さらに進んで流産が開始してしまうと出血は多く、痛みも強くなってきます。
繋留(けいりゅう)流産は子宮内で胎児が死亡してしまった場合ですが、少量の黒っぽい出血がでることがあるようです。

子宮外妊娠

妊娠初期に起こる異常妊娠のひとつです。
この場合は出血よりも下腹部の激痛が大きな症状です。
これは、受精卵が子宮内の正しい位置ではなく、卵管などの別の位置に着床するために起こるようです。
例えば、卵管に着床すると狭く小さい場所のため、胎児が成長して大きくなると、卵管が破裂することになります。
手遅れにならないように緊急に医師の診察を受けるようにしましょう。

その他注意事項

お酒

アルコールは、胎盤を通じて胎児に吸収されます。
妊娠初期は胎児の器官が作られている時ですので、お酒は飲まないように心がけましょう。

たばこ

妊婦の喫煙は、流産、早産をひき起こしたり、生まれた赤ちゃんが低体重児であったりする率が多いと報告されているようです。また本人が吸わなくても周りの人の喫煙により間接喫煙となり、害があることが知られています。
家族にはこのことを話し、理解してもらうようにしましょう。

車の運転

いつも車を運転していて慣れている人であれば、大丈夫だといわれています。
しかし、途中で気分が悪くなることもあるので、そのような時はやめましょう。
車の運転に関しては必要以上の運転はやめておいたほうがいいかもしれませんよ。

スポーツ

スポーツに関しては、やり慣れていても激しいスポートはやめましょう。
流産の危険のない人は軽い散歩や疲れない程度の体操などが良いと思いますよ。