この記事でわかること
- 妊娠中期(16〜27週)の週数別の身長・体重の目安を、月ごとの発達の様子とあわせて確認できます
- 胎動を初めて感じる時期は初産婦18〜22週・経産婦16〜18週ごろ。感じ方の変化と個人差の目安がわかります
- エコーの計測値(BPD・FL・AC)の意味と正常範囲の見方、性別がわかりやすくなる時期を整理しました
- 聴覚・視覚の目覚めや、子宮の中での赤ちゃんの一日の過ごし方がわかります
公的情報源: 厚生労働省「妊娠・出産」
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結論を先にお伝えします
妊娠中期(16〜27週)は、赤ちゃんの体の機能が一気に育ち、胎動を感じ始める時期です。第5月の終わりには身長20cm台・体重150〜300g、第7月の終わりには身長38cm・体重1,200gほどへと、わずか3か月で大きく育ちます。
「まだ胎動を感じない」「エコーで小さめと言われた」という不安も多い時期ですが、成長にもエコーの数値にも個人差があります。気になるときは数値だけで判断せず、かかりつけの産婦人科で確認するのが安心です。
- 週数別の成長目安は第5月=20cm台・150〜300g、第6月=34cm・700g、第7月=38cm・1,200g
- 胎動の初感は初産婦18〜22週・経産婦16〜18週が目安。感じ方には大きな個人差がある
- エコー計測値(BPD・FL・AC)には正常範囲の幅があり、1〜2週ほどの誤差はよくあること
- 性別がエコーでわかりやすくなるのは20〜24週以降。赤ちゃんの向きで見えない日もある
この記事では、ママの体の症状や生活上の注意点ではなく、「赤ちゃん(胎児)がどう育っていくか」に焦点をあてて整理します。数値データと、子宮の中での赤ちゃんの様子をあわせてお伝えします。
妊娠中期は赤ちゃんがどう変わる時期?
妊娠中期は、赤ちゃんの器官の形がほぼでき上がり、ここから「機能を育てていく」段階に入ります。
妊娠期間は「初期(〜15週)」「中期(16〜27週)」「後期(28週〜)」の3つに分かれます。中期はさらに第5月(16〜19週)・第6月(20〜23週)・第7月(24〜27週)の3フェーズに区切られ、月ごとに発達の焦点が変わります。
中期は赤ちゃんが羊水の中で自由に動き始める時期。骨格と筋肉が育ち、感覚器官が目覚め、やがてそれがママに伝わる胎動として感じられるようになります。
なお、妊娠16週ごろになると胎盤がほぼ完成し、赤ちゃんへの栄養が胎盤を通じて安定的に届くようになります。一般に「安定期」と呼ばれるのはこの時期からです。ただし安定期はあくまで一般的な目安で、医学的な正式用語ではありません。
【週数別】赤ちゃんの成長と体のサイズ
ここからは、中期の3フェーズごとに赤ちゃんの身長・体重と発達のポイントを見ていきます。
- 16〜19週(第5月):うぶ毛が生え、羊水中で活発に動き出す
- 20〜23週(第6月):骨格がしっかり育ち、皮下脂肪がつき始める
- 24〜27週(第7月):目が開き、男女の差がエコーで判別しやすくなる
各週数の身長・体重は目安です。赤ちゃんには一人ひとり個体差があるため、下記の幅から多少外れても、健診で経過に問題がなければ心配しすぎないようにしましょう。
| 月(週数) | 身長の目安 | 体重の目安 | 主な発達 |
|---|---|---|---|
| 第5月(16〜19週) | 約18〜27cm | 約150〜300g | うぶ毛・心音・指紋の形成 |
| 第6月(20〜23週) | 約28〜34cm | 約600〜700g | 骨格の発達・皮下脂肪の蓄積開始 |
| 第7月(24〜27週) | 約35〜38cm | 約1,000〜1,200g | 目の開閉・男女差の判別 |
16〜19週(第5月)の赤ちゃん
第5月の赤ちゃんは身長が約18〜27cm、体重は約150〜300gほどに成長します。手のひらにのるサイズから、両手で包むくらいの大きさへ育つ時期です。
この時期の特徴は、全身にうぶ毛(胎毛)が生え始めること。頭髪・眉毛・まつ毛の産毛も少しずつ確認できるようになります。骨格と筋肉がしっかり形成され、羊水の中で自由に体を動かせるようになります。
心臓の活動も活発になり、健診のドップラー検査ではしっかりとした心音が聞こえます。指紋の形成が始まるのもこの頃です。
- 身長:約18〜27cm/体重:約150〜300g
- 全身にうぶ毛・頭髪・眉毛・まつ毛の産毛が出現
- 骨格・筋肉が発達し、羊水中で活発に動き回る
- 心音がドップラーでしっかり聞こえるようになる
- 指紋の形成が始まる
20〜23週(第6月)の赤ちゃん
第6月になると身長は約28〜34cm、体重は約600〜700gに達します。第5月から体重が2倍以上に増える、成長スピードの大きい時期です。
眉毛・まつ毛がより濃くなり、骨格もX線写真で頭蓋骨・脊椎・肋骨・四肢の骨がはっきり確認できるほど育ちます。関節の可動域も広がり、ひじやひざを曲げる動きが活発になります。
皮膚はまだ薄く赤みがかっていますが、皮膚の下に脂肪が少しずつ蓄積され始めるのもこの時期です。やがて生まれてくるときのふっくらした体つきは、ここから準備が始まります。
- 身長:約28〜34cm/体重:約600〜700g
- 眉毛・まつ毛がより濃く成長
- X線で骨格全体が確認できるレベルに発達
- 関節の可動域が広がりひじ・ひざを曲げる動作が増える
- 皮下脂肪の蓄積が始まる
24〜27週(第7月)の赤ちゃん
第7月の赤ちゃんは身長が約35〜38cm、体重は約1,000〜1,200gとなり、ずっしりとした重みを感じられるようになります。
大きな変化は、まぶたが上下に分離し、目を開閉できるようになること。顔つきは「老人のよう」と表現されることもありますが、これは皮下脂肪がまだ少ないためで、後期に向けてふっくらしていきます。
頭髪は約5mmほど伸び、全身は産毛に覆われています。脳が著しく発達し、体の動きを自分で制御できるようにもなります。男女の外性器の差がエコーで確認できるようになるのも、この時期からです。
- 身長:約35〜38cm/体重:約1,000〜1,200g
- まぶたが上下に分かれ、目の開閉が可能になる
- 頭髪が約5mmまで伸長、全身を産毛が覆う
- 脳の急速な発達により自発的な体の動きが増える
- 男女の外性器の差がエコーで判明しやすくなる
胎動はいつから?感じ方と変化
妊娠中期のいちばんの楽しみといえば、赤ちゃんの動きを直接感じられる「胎動」です。
胎動を初めて感じる時期(初感)は、初産婦さんで妊娠18〜22週ごろ、経産婦さんでは16〜18週ごろが多いとされています。経産婦さんのほうが早く気づきやすいのは、一度経験している感覚を覚えているためです。
最初はガスが動くような「ぽこっ」「くにゅ」とした感触で、胎動と気づかないこともよくあります。週数が進むにつれてキックが強くなり、27週ごろには外からも動きが見えることがあります。
胎動の有無や強さには大きな個人差があります。子宮の位置や赤ちゃんの向き、羊水量、胎盤の位置によっても感じやすさが変わるため、まわりと比べて焦る必要はありません。
ただし、いつも感じている動きが極端に少ない・長時間まったく感じないといった「いつもと違う」変化があるときは、自己判断せず産院に相談しましょう。
妊娠28週以降は「1時間に10回の胎動を確認する(10カウント法)」などの目安が使われることがありますが、中期(16〜27週)は回数を数えるより「いつもと極端に違うか」を感じ取ることのほうが大切です。気になるときは健診を待たずに産院へ相談してください。
エコーでわかること・性別がわかる時期
妊娠中期の超音波(エコー)検査では、赤ちゃんの大きさや動き・心拍だけでなく、臓器の形成状況も詳しくチェックできます。
心臓の4つの部屋(四腔断面)、脳・脊椎・腎臓・膀胱・口唇・手足の指の本数なども確認の対象です。20〜22週ごろには「胎児スクリーニング検査(詳細超音波)」が行われ、形態のスクリーニングも実施されます。
計測値(BPD・FL・AC)の見方
エコーでは赤ちゃんの成長を数値で計測します。主な計測項目と正常範囲の目安は次のとおりです。
これらはあくまで目安で、数値が少し外れていてもすぐに問題とはなりません。1〜2週ほどの誤差はよくあること。担当医の説明を最優先に聞くようにしてください。
| 計測項目 | 意味 | 20週の目安 | 24週の目安 |
|---|---|---|---|
| BPD(大横径) | 頭の横幅 | 約47mm | 約60mm |
| FL(大腿骨長) | 太ももの骨の長さ | 約33mm | 約44mm |
| AC(腹部周囲長) | お腹の周囲径 | 約145mm | 約195mm |
数値が継続して小さめに出る場合は、胎児発育不全(FGR)などを念のため確認することがあります。その際は定期健診での経過観察が中心となるため、担当医の指示に沿って進めれば大丈夫です。
性別がわかるのはいつ?
赤ちゃんの性別がエコーで確認できるようになるのは、個人差はありますが一般的に妊娠20〜24週ごろです。第7月(24〜27週)に入ると外性器の形が明確になり、判別しやすくなります。
ただしエコーは2D・3D・4Dなど機器の種類や、赤ちゃんの体勢・向きによって見えやすさが変わります。「まだわからない」と言われても、それ自体が問題というわけではありません。足を閉じている、後ろを向いているといった理由で、その日は見えないこともよくあります。
性別を知りたい場合は、担当医や助産師に事前に伝えておくとスムーズです。
子宮の中での赤ちゃんの過ごし方
数値だけではイメージしづらい、子宮の中での赤ちゃんの「日常」も見てみましょう。
声は聞こえている?聴覚・視覚の発達
赤ちゃんの聴覚は妊娠16〜20週ごろから働き始め、20週を過ぎると子宮内の音(ママの心音・血流音・腸の音)だけでなく、外からの声や音楽も感じ取れるようになります。
低音域から聞こえ始め、徐々に高音域も認識できるようになります。お腹に話しかけたり、音楽を聴かせたりすることは、赤ちゃんの聴覚への良い刺激になるとされています。
視覚は24週ごろから光に反応し始め、まぶしい光を当てると顔を背けるような動きをすることもあります。
寝て、起きて、指しゃぶり
妊娠中期の赤ちゃんは、「寝ては起きる」というサイクルを繰り返しながら一日を過ごしています。
1回の睡眠サイクルは約20〜40分。起きている時間には、指しゃぶり・あくび・蹴り・回転・羊水を飲み込む(嚥下)といった行動が見られます。
指しゃぶりは、生まれてすぐの授乳に備えた本能的な練習です。羊水を飲み込むことで消化器官の働きも少しずつ育ち、飲み込んだ羊水は腎臓でろ過されて再び羊水として排出される、という循環も行われています。
よくある質問
妊娠中期の赤ちゃんの成長について、よく寄せられる質問を整理しました。
Q1:胎動をまだ感じていませんが、正常ですか?
初産婦さんは18〜22週、経産婦さんは16〜18週ごろに初めて感じる方が多いですが、子宮の位置や赤ちゃんの向き・羊水量・胎盤の位置によって感じにくいことがあります。
22〜23週を過ぎても全く感じない場合は、次の健診時に担当医へ相談するのがおすすめです。健診でエコーの心拍確認ができていれば、過度に心配しすぎないようにしましょう。
Q2:「赤ちゃんが週数より小さい」と言われました。問題ありますか?
エコーの計測値には±10〜15%程度のばらつきがあり、赤ちゃん一人ひとりの個体差も大きいため、1〜2週ほどの誤差では問題がないケースがほとんどです。
ただし継続的に小さい傾向がある場合は、胎児発育不全(FGR)の可能性も含めて経過観察が行われます。担当医が「追加の確認が必要」と判断した場合は、その指示に沿って進めれば大丈夫です。
Q3:性別はいつ頃わかりますか?
一般的に妊娠20〜24週ごろから判別しやすくなり、第7月(24〜27週)でより確実になることが多いです。
ただし赤ちゃんの体勢や向き、エコー機器の種類によって見えやすさが変わります。希望する場合は、担当医や助産師に事前に伝えておくとスムーズです。何度かの健診で確認していくものと考えておくと安心です。
Q4:赤ちゃんはお腹の中で目が開いていますか?
妊娠中期前半(〜23週ごろ)はまぶたが閉じた状態ですが、24〜26週ごろからまぶたが上下に分離し、目を開閉できるようになります。
目が開くと同時に光への反応も始まり、強い光をお腹に当てると顔を背けたり、まぶしそうにする様子がエコーで見られることもあります。視力そのものはまだほとんど発達していませんが、光を感じる意味での視覚の芽生えはこの時期に始まります。
Q5:お腹に話しかけると赤ちゃんに伝わりますか?
聴覚は20週ごろから働き始めるため、外からの声や音楽もある程度感じ取れるようになります。
お腹への語りかけや音楽は、赤ちゃんの聴覚への良い刺激になるとされています。効果を保証できるものではありませんが、パートナーと一緒に話しかける時間は、赤ちゃんとの絆を育む大切なきっかけになります。
まとめ
- 妊娠中期(16〜27週)は赤ちゃんの器官が一気に育ち、胎盤の完成で「安定期」に入る時期
- 週数別の成長目安は、第5月=20cm台・150〜300g、第6月=34cm・700g、第7月=38cm・1,200g
- 聴覚は20週ごろから働き始め、お腹への語りかけや音楽が赤ちゃんへの刺激になる
- 胎動の初感は初産婦18〜22週・経産婦16〜18週が目安。個人差が大きいので焦らないこと
- エコーの計測値(BPD・FL・AC)には正常範囲の幅があり、担当医の説明を最優先にする
- 性別は20〜24週以降に判別しやすくなり、赤ちゃんの向きで見えない日もある
赤ちゃんの成長は数値だけで決まるものではなく、一人ひとりに個性があります。気になる症状や疑問があるときは、数値で自己判断せず、かかりつけの産婦人科・助産師に相談しましょう。
ママの体調の変化やこの時期の過ごし方は、別の記事で詳しくまとめています。
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免責事項
※本記事は妊娠・出産に関する一般的な情報提供を目的としています。妊娠経過・胎児の発育には個人差があり、記事内の数値はあくまで目安です。気になる症状や疑問点は、かかりつけの産婦人科医・助産師にご相談ください。
