心臓病と妊娠

妊娠中は胎児が大きくなるにつれ、
胎児におくるため血液の量が増え心臓に負担がかかります。

心臓に疾患がある人は、
この負担のために心不全を起こすことがあります。

すると胎児にも十分な血液を送れず、
発育が不病になることがあります。

なので妊娠、出産に耐えられるかどうか
慎重に検討しなければなりません。

重度の心疾患患者は妊娠すると自分自身が危険です。
軽度の人も医師に相談しましょう。

心臓病の注意点

  • 休息、睡眠を十分にとること
  • 食後30分は横になって休む
  • 重いものを持ったりしない
  • 階段ののぼりくだりはできるだけ避ける
  • 風邪などにかからないように注意する

慢性肝炎と妊娠

慢性腎炎の人は妊娠しても良いか、
事前に医師と相談する必要があります。

慢性腎炎でも高血圧がなく、
腎機能があるレベル以上であれば
妊娠を続けることが出来ます。

腎機能が十分でないと
流産、早産、未熟児、胎盤機能不全なども起こす。

そのうえ、妊娠中毒症になって
腎炎を悪化させることになります。
妊娠中は食事に気を付け安静を心がけるようにしましょう。

妊娠中に腎炎が悪化すると母体の生命に危険がありますので、
人口妊娠中絶も考えなければならなくなります。

気管支ぜんそくと妊娠

妊娠によって気管支ぜんそくに
及ぼす影響は一定ではありません。

人によってせんそくの発作が頻繁になる人もいれば、
かえって症状が軽くなったという人もいます。

激しいぜんそく発作が
流産や早産を引き起こすのではないかと、
心配する人もいるでしょうが発作が
原因で流産することはめったにありません。

ただし、ぜんそくを悪化させたり
発作の原因となることは注意が必要です。

風邪をひかないようにしましょう。
妊娠前からの治療はそのまま続けます。
発作防止のために投与される
副腎皮質ホルモンは胎児への影響はないと考えられています。

糖尿病と妊娠

糖尿病は遺伝的な素因に加えて
肥満や精神的ストレスなどが
要因となって発動しますが、
妊娠も発病の大きな要因となります。

妊娠前からの糖尿病よりも、
むしろ妊娠中に発病する人のようが多いいのです。

妊娠中に発病する糖尿は分娩後も続く場合と、
分娩後正常になる場合があります。

糖尿病は進行すると、妊娠中毒症や
羊水過多症や胎児死亡などの原因となります。

また、巨大児の出産が見られます。
食事療法は糖尿病治療の基本となるもので、
低カロリー、高タンパクを守ります。
食事には特に気をつけてください。

アレルギーと妊娠

食べ物や薬でじんましんが出来る、
植物にかぶれる、花粉症、
気温の変化でくしゃみがとまらないなど
アレルギーに悩まされる人は多いと思います。

赤ちゃんに直接影響はないようですが、
アレルギー体質を赤ちゃんが
受け継ぐということはあるようです。

アレルギー体質を受け継いだ赤ちゃんは
アレルギーを起こしやすいのですが、
必ずしもお母さんと同じとは限りません。

環境や赤ちゃんがどんな刺激に弱いかで、
症状も違ってきます。

まず、見直したいのが食生活です。

食物がアレルギーの原因となる場合、
発症のきっかけは同じです。

食事は栄養のバランスを考えて
多くの種類の食品を少しづつ取れるようにしましょう。
他にもアレルギーの原因になりやすいダニやハウスダストなど
洗えるカーペットを使ってこまめに洗濯したり、
布団に掃除機かけたり、工夫してみましょう。
妊娠中からすこしずつ準備しておきたいものです。

痔と妊娠

痔とは、肛門の疾患で痔核、痔ろう、裂肛などがあります。
特に妊娠、分娩に関係があるのは痔核です。

妊娠が進むと直腸の静脈が
うっ血(血がうまく流れずたまってしまう)するようになります。
もともと痔核のあった人は悪化することになります。

また、肛門の周囲が緩むため
直腸の一部が外に押し出される
脱肛を起こすこともあります。

生活で注意することは便秘にならないように
胃腸の調子を整え繊維が含まれている食品を食べ、
良く水分を取り、便をためないようにすることです。

長時間の立ち仕事を控える、
入浴によって肛門部分を暖めて血行をよくするようにする。
痛みがひどければ軟膏や座薬を使用します。